UPします。用意してたのは、別の日に出しますー…。
すいーつ。
菓子に手をつけないまま一緒に出された茶だけをすすっていると、お前、ほんと甘いの食くわないよな。と、いっそ感心したようにナルトが言った。進んで食べようと思わないだけだ、と、返せば好き嫌いしてっと、大きくなれねーってばよ、と鬼の首でもとったように得意げに笑われた。甘いものは成長とたいして関わりはないと思う。それでもその晴れやかな笑顔に何故か何も言えなくなった。押し黙ってしまった俺に、ナルトは少し笑みをおさめて、それ、と俺の前に置かれた菓子を指差した。それ、甘くねーお菓子だってばよ?、思わず、ひとつ瞬いた。お前の分、カレー味。はんぶんこしねえ?イタズラを成功させたような顔で、ナルトは笑う。それから、自分の分と俺の分の菓子を二つに割って入れ替えた。
甘いの食ってからカレーの食べたらいいってば。おまえ、甘いのが口に残るのが苦手なんだよなー。得意げな声を聞きながら、そんなこと言ったことがあったか?と問う俺に、そんなのみてりゃわかるってばよ、と、ナルトは、ひどく優しい空色の目でそう言った。
久々に、小説とか書き始めたのはいいのですが、そもそも碌にない文才がもっと
残念なことになって、なかなか終わらないので、リハビリ的に書いたお題をば…。。
ツイッターにあげようと思って書いたのですが、文字数オーバーになってしまうとい
う体たらくです。なのですっごく短いです。
ほのぼのの10のお題なのかな?時々小話としてあげます。
よろしくおねがいいたします。
手を繋ごう
手を繋いでいい?と、何となく言えなかったから、黙ったまま黙ったまま隣を歩く
白い手を捕まえた。
我愛羅のきれいな碧い目が、驚いたみたいにこっち見たのに、誤魔化すみたいに
笑った。
なんか寒そうだったからなんて、言い訳はあんまり言い訳っぽくって、それでも
我愛羅はそうか、って、そのひんやりした細い指を折って俺の手を握り返してく
れたんだ。
その手は結局、家に着くまでずっと繋がれたままだった。
繋いだ我愛羅のつめたい手は、俺の体温を吸いこんで、ほんのりあったかくなって
いた。